10月11日 / 食彩探訪 / 春菊と柿・木綿豆腐の白和え御膳

白い豆腐衣の中に、春菊の深い緑と柿の鮮やかな橙。まず目に飛び込んでくるのは、いかにも十月らしい色合わせだ。

口に運ぶと、水切りした木綿豆腐のなめらかな衣が全体をやさしく包む。そこから春菊の青い香りとほろ苦さが顔を出し、続いて柿の素直な甘みがふっと広がる。

淡い白味噌のコクは前へ出すぎず、三つの素材をつなぐ役回り。苦みと甘み、青菜と果実――意外な組み合わせを、豆腐が穏やかにまとめている。

次回予告――
秋の彩りを楽しむ白和えから離れ、次は魚介または肉を主役に。
湯気の立つ温かな一皿で、新しい一週間を始めます。

田嶋達郎

呪文

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