10月10日 / 食彩探訪 / 豚ひき肉と舞茸の味噌炒め煮御膳

湯気とともに立つのは、まず舞茸の香り。大きめに残した房へ豚の脂と味噌が絡み、噛むほどに茸らしい風味が広がっていく。

豚ひき肉はそぼろのように乾かさず、煮汁をまとったしっとり仕立て。味噌の丸い塩気と肉の旨みが重なり、そこへ生姜が利いて後味を引き締める。

これは素直に白いご飯がうまい料理だ。舞茸、豚、味噌、生姜。それぞれの香りとコクを、ご飯と一緒に頬張りたくなる秋の一鉢である。

次回予告――
「春菊と柿・木綿豆腐の白和え御膳」。
味噌と豚の濃厚な一皿から一転、春菊の青い香りと柿の甘みを、まろやかな白い和え衣で楽しむ一膳へ。

田嶋達郎

呪文

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