10月9日 / 食彩探訪 / 鯖と生姜の薄口炊き込みご飯御膳

蓋を開けた瞬間、湯気と一緒に立ち上がるのは鯖と生姜の香り。焼いてから炊き込んだ鯖は身がふっくらとほどけ、その脂と旨みを米がしっかり受け止めている。

ひと口頬張れば、米粒の甘みに鯖の塩気が重なり、後から生姜がすっと追いかけてくる。脂のある秋鯖を使いながら、後味が重くならないのはこの生姜のおかげだろう。

魚をおかずにご飯を食べるのではなく、魚の旨みごとご飯を味わう。炊きたての湯気までうまい、秋らしい一膳だ。

次回予告――
「豚ひき肉と舞茸の味噌炒め煮御膳」。
薄口だしの炊き込みご飯から、豚の旨みと舞茸の香りを味噌でまとめた、ぐっとコクのある一鉢へ。

田嶋達郎

呪文

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