体調不良が長引いて投稿ペースも不調で申し訳ないです……。


1969年10月5日、イギリス・BBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』が放送開始されました。
全4シリーズ・45話が1969~1974年に制作されています。


モンティ・パイソンシリーズの特徴は、ブリティッシュ・ジョークにしてもやり過ぎと思えるほどの強烈な毒の強さ & ハチャメチャな番組構成にありました。
普通のコントなら当たり前の『起承転結』を完全に放棄し、オチに入る前に突然関係ない話がぶち込まれて別のコントに移行したり、メンバーの一人が制作した奇妙でシュールなアニメが挿入されたり。
この場面転換時に突然空から落ちてくる『巨大な裸足』はモンティ・パイソン自体を象徴するトレードマークとしても使用されます。


モンティ・パイソンは単純なナンセンスではなく、同時代の事件や哲学に敏感に反応すると同時に同性愛や民族・宗教上の差異など際どいネタも多く扱いました。
そしてそれらを知的に解釈した上で、徹底的に下らないネタに仕上げるという作風でした。
BBCが公共放送であるにもかかわらず、王室の関係者や政治家の映像、マーガレット王女のぬいぐるみなどをかなり雑な扱いでコントに用いることすらしばしば。
ブリティッシュ・ジョーク、ここに極まれりです。


日本では1976年、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で、『チャンネル泥棒!快感ギャグ番組!空飛ぶモンティ・パイソン』として放送されました。
ただのローカライズではなく日本独自のスタジオパートを組み込んで日本のバラエティ番組として再構成するという大胆なものでした。
この吹き替え版は現在でも『伝説的な吹き替え』として語り草であり、日本独自のスタジオパートはタモリのテレビ初出演作としても名を残すことになります。


モンティ・パイソンの影響はかなり大きく、『サタデー・ナイト・ライブ』『ミスター・ビーン』など、後世のコメディに大きな影響を与えました。
イギリスのコメディ界を「パイソン前」「パイソン後」に分けられる程の革命的番組だったと紹介されることもあります。
なお映画として1975年に公開された『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』はアーサー王伝説をハチャメチャに扱った作品としても有名で、衣装の考証は徹底しているのにそれ以外は全部メチャクチャ&第四の壁を当たり前のようにぶち破ってくる作風を目の当たりにすると、

「アーサー王が女性になった程度ではイギリス人は驚かない」

という言葉にも納得の感情しか出てきません……。

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