1396年9月5日、ニコポリスの戦いが勃発します。
ヨーロッパ各国の連合軍とオスマン帝国軍が対決したこの戦いの結末は、まさかのオスマン帝国側の一方的勝利に終わりました。


当時、オスマン帝国はバルカン半島への進出を続けており、ハンガリーの脅威となっていました。
そこでフランス、ブルゴーニュ、ドイツ、ワラキアなど、複数のヨーロッパ勢力が参加する大規模な軍勢が編成されます。
しかしいざ連合軍が組まれると、各勢力の指揮系統や戦い方の食い違いが大きな問題となりました。
重装備の騎士で前進する伝統的な十字軍の戦法にこだわるか、機動力の高いオスマン帝国軍に合わせて偵察を重視する戦法に切り替えるか、という論争が繰り広げられたのはその最たるモノです。
結果的に兵も金も多く揃えていた騎士団側の意見が重視され、偵察は却下されました。


連合軍はドナウ川沿いのニコポリスへ進軍し、要塞を包囲しました。
大軍であった連合国は慢心から積極的な攻略戦は仕掛けず、緊張感が緩んでいきます。
そこへオスマン帝国のバヤズィト1世が救援軍を率いて到着、1396年9月25日に両軍が決戦となりました。
ここでも連合軍内で意見が対立し、突撃に走ったフランス軍はオスマン軍に迎撃されて戦死者を多数出してしまいます。
混乱の中でフランス軍以外の兵士たちも次々と蹂躙され、連合軍は散々な状態で退却する羽目になりました。


率直に言うならこの戦いにおける連合国側の敗因は、未だに十字軍『ごっこ』が抜けきっていなかった騎士団たちの戦争に対する認識の甘さに他なりません。
この戦いでの一方的な敗戦ぶりがあまりに衝撃的だったこともあり、ヨーロッパ諸国は連携してオスマン帝国と戦う意欲を失ってしまいます。
1400年代に入るとワラキア・ハンガリー・ポーランドなどが連合して再びオスマン帝国へ反攻姿勢を見せますが結局敗北を喫してしまい、1453年にはコンスタンティノポリスの陥落・東ローマ帝国の滅亡という形でバルカン半島は完全にオスマン帝国の手に落ちてしまう事になります。

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