転勤に伴う疲労がかなり長引いてます…。
ここ数日は投稿時間が不定期になりそうです。


1942年10月3日、ドイツで開発されたA4(Aggregat 4型)ロケットが3度目にして発射実験に成功。
ロケットは完全な軌跡を描き、宇宙空間に到達した初の人工物体となって192 km先に落下しました。
(なおあくまで当時基準の『宇宙空間』であり、現在のカーマン・ライン = 高度100kmには届かない84.5kmでした。)
最初から軍事利用ありきの開発だったとはいえ、人類が宇宙へ進出する最初の一歩となったことを疑う余地はありません。


開発者のヴェルナー・フォン・ブラウンは元々ドイツ宇宙旅行協会のアマチュア技術者でした。
陸軍局からの誘い受けた彼は協会を離脱、軍の資金を得て大型ロケットの開発に専念するようになります。
その後に研究所主任となったフォン・ブラウンの下で行われていた発射実験を総統が視察で興味を示したことで、ロケット開発は決戦兵器としての性質を強く帯びるようになりました。
宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスによって『報復兵器2号(Vergeltungswaffe 2)』、つまりV2ロケットという新たな名前を与えられた新型ロケットは発射試験成功を機に一気に量産体制が整えられます。


V2ロケットの兵器としての特徴は超音速・超高々度からの飛来によって迎撃はおろか発見も退避も殆ど不可能という点です。
そのため対策は「発射拠点と生産拠点そのものを潰す」という根本的な手段に限定され、皮肉にもドイツ本土への侵攻を早める結果に繋がりました。


戦争末期には連合国はこぞってロケット開発者と未使用のV2ロケット実機の確保に専念します。
最重要部品であったジャイロスコープは精度が低い粗悪品ばかり残存しており、結局はドイツ人開発者の手による復元が不可欠でした。
フォン・ブラウンは終戦の混乱に紛れてアメリカへと亡命、後にアメリカ初の人工衛星となるエクスプローラー1号や月面探査計画のアポロ計画などアメリカの宇宙開発の殆ど全てに関わっていくことになります。

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