「見て見て!お花がみんなでパーティーしてるみたい!」

大きな麦わら帽子を両手で押さえながら、リコは花畑のど真ん中で声を弾ませた。あまりの興奮っぷりに、足元の小さな花まで一緒に踊っているように見える。

「こらリコ、そんなにジタバタしたら帽子がどっか飛んでっちゃうわよ。あと、地味に私の足も踏んでるわよ」

呆れ顔でカメラのレンズを覗き込むのは、従姉のサキだ。

「えへへ、ごめん!でも見て、サキちゃん!このお花、サキちゃんの好きな色だよ。私、真っ先に見つけたんだから!」

「……本当ね。よく覚えてたじゃない」

「当たり前だよ、私はサキちゃん博士なんだから。連れてきてくれて本当に嬉しいな。ねえ、今の私、お花に負けないくらい可愛い?」

「ええ、おてんばなタンポポみたいに可愛いわよ。はい、チーズ」

リコはぐっと拳を握りしめて、満面の笑みを浮かべた。そのキラキラした瞳には、満開の花と、自分を優しく見守ってくれるサキの姿が映っている。

「サキちゃんがいてくれるから、私はどこへ行っても楽しいよ。いつも私のわがままに付き合ってくれて、なんて言うか、もう胸が熱くて爆発しそう!」

「大げさね。……でも、最高の写真が撮れたわ。ほら、見て」

サキが差し出した画面には、太陽よりも眩しく笑う女の子が写っていた。

呪文

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