放課後。

帰り道で、紗月と並んで歩いていた。

「今日は静かだね」

「別に」

短く返される。

そのくせ。

さっきから、少しだけ近い。

触れそうで、触れない。

「……近くない?」

聞いた瞬間。

「遠いよりいいでしょ」

即答だった。

前を向いたまま。

逃げ場のない距離。

——これ、調整されてる。

「文句あるの?」

「……ない」

気づいた時にはもう遅い。

距離の基準、完全にあっち側だ。

呪文

入力なし

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