5/21 食彩探訪
鯵の梅しそ焼きと新玉ねぎの冷やし鉢御膳

五月の空気に、少しずつ湿り気と青さが混じってくる頃。
今日の御膳は、香ばしく焼いた鯵に、梅と大葉の香りを重ねた初夏らしい一膳です。

主役の鯵は、皮目にほどよい焼き色が入り、箸を近づける前から香ばしさが立ち上がります。
身はふっくらとしていて、青魚らしい旨みがありながら、梅肉の酸味が後味を軽く整えてくれます。
大葉の青い香り、茗荷の爽やかさ、生姜のきりっとした余韻が加わることで、焼き魚でありながら重さを感じさせません。

添えられたししとうのほろ苦さも、実に良い脇役です。
すだちを少し搾ると、鯵の脂と梅の酸味がすっとまとまり、白ご飯が自然と進みます。

もう一つ印象的だったのが、新玉ねぎの冷やし鉢。
透き通るような新玉ねぎに、冷たい出汁がしみて、ひと口ごとに涼しさが広がります。
若布、オクラ、ミニトマトの彩りも軽やかで、焼き物の香ばしさを受け止めながら、口の中を初夏の温度に戻してくれる存在でした。

前日の「新じゃがと豚角煮のせいろ蒸し御膳」が、湯気と甘辛い旨みで満たす御膳だったなら、今日は香ばしさと涼味で食欲を整える御膳。
しっかり食べた満足感はありながら、食後の余韻はすっきり。
梅、大葉、新玉ねぎ。
この季節にうれしい香りが、皿の上で静かに重なっていました。

次回は、焼き魚と冷やし鉢の涼やかさから少し流れを変えて、初夏の野菜を主役にした揚げびたしの御膳へ。
「鶏むね肉と初夏野菜の南蛮漬け御膳」を予定しています。
梅しその酸味の流れを、今度は南蛮酢のさっぱり感へつなぎ、鶏むね肉の軽やかな旨みと茄子、ピーマン、かぼちゃ、玉ねぎの彩りで、昼に食べやすい一膳に仕立てたいと思います。

田嶋達郎

呪文

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