9/2 / 食彩探訪 / 戻り鰹と焼きしめじの辛子酢醤油和え御膳

厚めに切られた戻り鰹をひと口。表面の炙り香を追うように、赤い身から濃い旨みが押し出してくる。昨日の鶏むね肉とはまるで違う、密度のある食感だ。

そこへ焼きしめじ。噛めば茸の香りが立ち、鰹の力強さに秋らしい土の香りを重ねる。

面白いのは辛子酢醤油だ。最初は米酢の酸味が脂を軽くし、そのあとから辛子がぴりっと追いかける。鰹と茸という濃い組み合わせを、最後まで重たく感じさせない。

小松菜の煮浸しや豆腐と若布の澄まし汁を挟めば、口の中はいったん穏やかに。暑さを残す九月と、深まり始める秋。その両方に似合う一膳だった。

次回予告:9/3 / 海老とさつま芋の銀あん酒蒸し御膳

田嶋達郎

呪文

入力なし

yasai_pigmanさんの他の作品

yasai_pigmanさんの他の作品


新着AIフォト

すべてを見る