現行の1円硬貨は1955年(昭和30年)6月1日から発行が開始されています。
何気に誕生以来70年間殆どマイナーチェンジされていない不変のロングセラー貨幣でもあります。


1円玉を手にして誰もが思うのは「なんかショボくない?」かと思われます💦
合金ですらない純度100%のアルミニウム製、表面はともかく裏面に描かれている木は著しく記号化されており、手触りも外観も他の国の最低価格貨幣と比べても何だか安っぽい感は否めません。
これは特に明言されていませんが、他の国の最低価格貨幣が殆ど実用面で用いられない記念メダル的な性格が強いのに対し、日本では『98円』だの『258円』だの端数の価格設定が多いため日常的に1円玉を使う機会が多いと見做されて実用性重視でデザインされたのだと思われます。
消費税の導入以降はそれが顕著になり、気がつけば財布の中身が1円玉だらけという事態も茶飯事。
もしアルミ以外のしっかりした素材で1円玉が鋳造されていたら、財布はすぐにパンパンに膨れ上がっていたでしょう。


しかし、それも既に過去の話です。
キャッシュレス決済の普及の影響も受けて2011年にはいったん一般流通分の生産を停止。
2014年には消費税が5%から8%に上昇するのに合わせて端数としての需要を見込んで大量に鋳造されましたが、予想に反してさほど流通しなかったことから2016年以降は一般流通分の生産を完全に停止。
そのため『令和』の刻印を持つ1円玉はミントセットと呼ばれるギフト販売用にしか存在しません。


現行の1円玉発行に合わせて、1円紙幣を除くそれ以前の1円硬貨は全て法的効力を失っています。
その中には1948年に制定されて僅か5年で廃止されてしまった1円黄銅貨も含まれます。
大量かつ長期にわたって生産された上に元の額面の低さから(エラー貨幣を除いて)希少性が全体的に低い1円玉と異なり、これら旧1円硬貨はコレクターの間で高く取引されています。
中でも1円銀貨は対外貿易用銀貨として19世紀末から20世紀初頭の僅かな間のみ流通したことから国内現存数が極めて少なく、そのデザインの優美さもあって数十万から数百万円以上の超高値が付くことも珍しくありません。
貨幣コレクターなら1度は所蔵を憧れる1円銀貨ですが、偽物が大量に出回っていることでも有名です。
開運なんでも鑑〇団でドヤ顔で出品した依頼人が偽物判定を食らって愕然としている状況が後を絶ちません!

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