放課後。

帰るタイミングが重なって、
結局また、三人で並ぶ。

「ねぇ、悠真」

夏帆が、少し前を歩きながら振り返る。

「今日、部活なかったの?」

「今日は休み」

そう答えると、

「そっか」

なぜか嬉しそうに笑う。

その横で、紗月は何も言わない。

ただ――

「……ちゃんと見てる?」

小さく、そんな一言。

「は?」

聞き返した瞬間、

「なんでもない」

すぐに視線を逸らされる。

でも。

その直後。

前を歩く夏帆が、
少しだけ歩幅を落とす。

振り返らないまま、
声だけが届く。

「ね、悠真」

「今、どっち見てた?」

――ずるい。

どっちも、ずるい。

呪文

入力なし

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