1951年7月22日、ソ連から打ち上げられたロケットに乗せられていた2頭の野良犬が史上初の宇宙へ到達&無事に帰還した大型哺乳類となりました。

それはあの有名なライカ犬(クドリャフカ)…………ではありません。

その2匹の名前はデジク(Дезик)とツィガン(Цыган)。
終戦後にソ連へと引き抜かれたV2ロケット開発スタッフによって複製されたR-1ロケットの弾頭部に乗せられた二匹は高度約101kmの宇宙空間に達したのち、パラシュートによって無傷で生還。
宇宙飛行を成功させた最初の大型哺乳類となりました。
なおこれに先立つ1949年にはアメリカがアカゲザルのアルバートIIを最高高度134kmまで送り出していますがパラシュート展開の失敗によって地面に激突して死亡しています。


有人宇宙飛行以前の宇宙空間への動物の打ち上げは、宇宙における生物の生存性を試験するためだけのものでしたが、初期のデータ収集には欠かせないモノでした。
ソ連は犬を多用したのに対してアメリカは猿を多用したのも特徴の一つです。
ソ連が打ち上げた犬の多くは無事に帰還して複数回の飛行を経験したのに対して、アメリカが打ち上げた猿の大半は着陸の失敗&着陸後の処置の失敗で死亡しているのも対照的です。
1957年にソ連のスプートニク2号によって打ち上げられたライカ犬(クドリャフカ)は地球軌道を周回した最初の動物として宇宙開発史に名を残すことになりましたが、こちらは再投入装備が用意されていない片道切符だったことでも知られています。
もっとも断熱材の不調により打ち上げ数時間後にライカ犬は死亡していたことも判明しています。


その後も1961年のガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行までの10年間で多くの犬たちが打ち上げられ、1960年にスプートニク5号に乗っていたベルカ(Белка)とストレルカ(Стрелка)は地球軌道を周回して無事に生還した初めての生物となりました。
ストレルカは帰還後に6匹の子供を産み、そのうちの一匹プシンカ(Пушинка)はアメリカのケネディ家に寄贈されて現在でもその子孫が健在なことが確認されています。

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