「ちょっと、待ってよお姉ちゃん! 足が埋まって動けないよ!」

妹のメイが、膝まで雪に突っ込んでじたばたしています。私は振り返って、わざとらしくため息をつきました。

「もう、メイはどんくさいなあ。ほら、ペンギンみたいに歩くのがコツだって言ったでしょ?」

「ペンギンになんてなれないよぉ。あ、見て! あそこに大きなマシュマロが落ちてる!」

メイが指差したのは、切り株の上にこんもりと積まった雪でした。

「本当だ。メイ、あれを食べたらお腹壊しちゃうよ」

「食べないよ! ……でも、ちょっとだけシロップかけたら美味しそうじゃない?」

「こらこら。それより、今日の目的は『最高に丸い雪だるま』を作ることなんだから。ほら、手伝って」

「えー、お姉ちゃんが転がしてよ。私は飾りの枝を探す係になる!」

「調子いいんだから。あ、見てメイ。木の間からお日様が出てきた」

キラキラと光が差し込み、あたり一面がダイヤモンドを撒き散らしたように輝き始めました。

「わあ……きれい。ねえお姉ちゃん、雪の妖精さんって本当にいるのかな?」

「さあね。でも、メイみたいな食いしん坊な妖精なら、今すぐ目の前にいるみたいだけど?」

「もう! お姉ちゃん、雪玉投げちゃうからね!」

真っ白な世界に、二人の笑い声がいつまでも響いていました。

呪文

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