桜並木の迷子センター

使用したAI ちちぷい生成機能
「悠真、遅い! 私、もう桜の数を数え終わっちゃったわよ」

満開の桜並木。舞い散る花びらの中で、幼馴染の心春(こはる)が腰に手を当てて膨れていた。ピンクのカーディガンに桜のアクセサリーまでつけて、気合十分といった様子だ。

「悪い。あまりに人が多くて、途中で迷子を助けてたんだよ」

「迷子? ふふん、相変わらずお人好しね。でも、今日一番の迷子は目の前にいるわよ?」

「……は? どこに」

心春はドヤ顔で自分の胸を指差した。

「ここ! 悠真がちっとも来ないから、不安でどこかへ飛んでいっちゃうところだったんだから!」

「……ああ、そう。それは大変だったな。じゃあ、その飛んでいきそうな心を繋ぎ止めるために、団子でも買いに行くか?」

「えっ、団子!? 行く行く! 花より団子、私より団子ね!」

「そこは『私より』じゃないだろ。……おい、そんなに急ぐと転ぶぞ」

心春は現金なもので、団子の名前を聞いた瞬間にスキップをし始めた。ところが、ひらひらと舞い落ちる花びらを掴もうとして、案の定よろっと足をもつれさせる。

「わわっ!? ……ととと。あぶにゃい……」

「ほら言わんこっちゃない。……はい、手」

「……え、何。手……繋いでくれるの?」

差し出した俺の手を見て、心春が急に大人しくなった。さっきまでの勢いはどこへやら、顔がカーディガンと同じ色に染まっていく。

「迷子にならないように、だよ。ほら、行くぞ」

「……う、うん。……ねえ、悠真。今の、今のシーン、ちゃんと私の『可愛いポイント』に加算しておいてよね!」

「はいはい。加点しすぎて、もう満点突破してるよ」

「もうっ! そういう適当なこと言うんだから……にへへ」

繋いだ手から、彼女の嬉そうな温度が伝わってくる。桜の香りに包まれながら、俺たちは騒がしくも穏やかな春の道を歩き出した。

呪文

入力なし

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