東大寺盧舎那仏、いわゆる『奈良の大仏』に目が入れられて完成したのは752年の本日5月26日、旧暦だと天平勝宝4年4月9日です。
旧暦の元号長ぇ💦


聖武天皇が国の安泰と民の救済を願って建立した東大寺とその大仏殿は完成までに7年、建造費は約4,657億円という名実ともに一大国家事業でした。
ここで言うのも野暮な話ですが、そこで費やした金額と手間を困窮した庶民への救済に充てた方が遥かに有意義であったことは否定できず、実際に大仏の建立は国家予算を大きく浪費して貧困対策が後回しになるという本末転倒な事態を起こしてしまいます。
聖武天皇の死後翌年に反乱を起こした橘奈良麻呂はその動機として「人民が辛苦しているのに東大寺なんか作ってる政治の無動っぷり」を挙げており、やはり当時の人々にとっても「そんなモノ作るよりメシくれよ」ぐらいの認識はあったようです。


奈良の大仏は怪獣に襲われる東京タワーのごとく、何度も災害と人災に見舞われました。
完成後十数年で早くも亀裂や傾きが生じ、855年(斉衡2年)の地震では損壊で首がゴロンと転げ落ちてしまいました。
この時はすぐに修理されましたが、いわゆる源平合戦の最中である1181年に実行された平家の南都焼討で東大寺は全焼し大仏も崩壊、日本全国から寄付を募ることでようやく復興の目途が立ちました。
そして二度目の消失は戦国時代。
『戦国のボンバーマン』だの『義理ワン』だの悪名高い男、松永久秀。コイツが犯人です。
一応は戦の最中の不慮の失火が原因とされていますが、織田信長が徳川家康に松永久秀を紹介する時に「そっちの方が面白いから」ぐらいの理由(たぶん)で「大仏を焼いたのはコイツ」と語ったので東大寺焼き討ちの主犯として現在でも広く知られることになりました。
やはりこの時も復興はなかなか進まず、100年以上経った江戸時代になってようやく再興されましたが、再建された大仏殿は以前と比べて小振りになりました。
現在の大仏で当時のパーツがそのまま残っているのは台座と足の部分くらいだそうです。

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