昼休みのあと。
廊下で、俺は腕を引かれた。

「ちょっと来て」

振り向くと、夏帆。
いつもより少しだけ真剣な顔。

人気のない階段の踊り場。
距離は、さっきよりちゃんと離れてる。

「……さっきの、やりすぎた」

「いや、別に」

「別にじゃないし」

視線が合う。
すぐに逸らされる。

「……ああいうの、苦手でしょ」

「まぁ……」

「でもさ」

少しだけ、近づいてくる。

「取られるのも、嫌なんだよね」

言葉は軽いのに、
声だけ、少しだけ重い。

「……誰に」

「さぁ?」

ふっと笑う。

でも、その手は――
俺の袖を、ちゃんと掴んでいた。

呪文

入力なし

幼馴染の姉妹に振り回されて青春がバグっ…さんの他の作品

幼馴染の姉妹に振り回され…さんの他の作品


新着AIイラスト

すべてを見る