宝石のように輝くプリンを前に、ヴェルナの冷静さは早くも消滅寸前。

「こんな素敵なプリンを作ったのは、どちら様なの?」

ウェイトレスは意味ありげに微笑み、厨房のほうへ視線を向けた。

「私が作ったのよ」

現れたのは、パティシエ姿の魔界女王リリス。

「へ、陛下が!? このプリンを!?」

「ええ。あなたが喜ぶ顔、見たかったもの」

魔界最強の女王は、その日、プリンひとつで最強の補佐官を陥落させた。

呪文

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