イズミの肉屋・店先
ようやく涙が落ち着いたロイが軍用車から降りてくる。
目はまだ少し赤い。
リザは小さくため息をつきながら後ろに続く。
ロ「し、失礼した……。ロイ・マスタングです。」
ま「木野まことです!」
そう言うと、まことの方から笑顔で手を差し出す。
ま「よろしくお願いします!」
ロイは一瞬固まる。
ロ「え……私に……?」
恐る恐る握手。
ギュッ。
ロ「セ、セーラージュピターに……握手を求められた……。」
ズキューーーン!!!!
ロイはその場で感激して天を仰ぐ。
ま「大丈夫ですか!?」
リ「いつものことです。」
続いて、せつなが一歩前へ。
せ「冥王せつなです。よろしくお願いいたします。」
ロイも姿勢を正す。
ロ「こちらこそ。」
二人は穏やかに握手を交わす。
ロ「お、大人の女性……♡」
ズ……。
ズ……。
ズキューーーン!!!!
リ「大佐、しっかりしてください。」
その時。
♪♪♪
リザのスマートフォンが鳴る。
リ「失礼、ホークアイです。」
しばらく話を聞いたあと、
表情が少し驚いたものになる。
ロ「どうした?」
リ「海兵隊からです。」
ロ「海兵隊?」
リ「エドワードさん、亜美さん、乱麗さん、未麗さん、ほたるさん。」

リ「皆さんが軍施設を視察・研修した話が広まり……。」

リ「ぜひ我々の部隊にも来てほしい、と。」
イ「もう噂になったか。」
シ「早いなぁ。」
ロイは腕を組んで考える。
ロ「そうか、せっかくだ。」
二人を見る。
ロ「まことさん、せつなさん、泳げますか?」
ま(胸を張って)「はい!アーティスティックスイミングも!遠泳も経験があります!」
ロ「ほう!」
せ「私も。アーティスティックスイミングの経験があります。」
ロイは満足そうにうなずく。
ロ「よし!海兵隊への視察も日程に組み込もう!」
ま「海兵隊!?面白そう!」
せ「海での訓練も学べそうね。」
リザは手帳を開きながらロイを見る。
リ「大佐、また予定を増やしましたね。」
ロ「勉強になるぞ!」
リ「……。」
少し目を細める。
リ「邪な考えなど……ありませんよね?」
ロ(慌てて両手を振る)「な、ない!ないない!純粋な研修だ!」
リ「……。」
数秒見つめたあと、
小さく笑う。
リ「まあ、そういうことにしておきましょう。」
ま(せつなに小声で)「大佐とリザさん。なんだか夫婦漫才みたいだね。」
せ(くすっと笑って)「ええ、息はぴったりね。」
一同は笑いながら店の中へ入り、新たに加わった「海兵隊研修」という予定も含めて、これから始まる修行の日々に胸を躍らせるのだった。

呪文

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