日曜の午後、賑わう歩行者天国。182cmの地遥の逞しい右腕に、158cmの瑠璃海は両手で嬉しそうに寄り添い、腕を組んで歩いていた。
​「ねえ、ちはるくん!あのアニメショップ行きたい!」
瑠璃海がカバンにつけたお気に入りのグッズを揺らし、キラキラした目で指をさす。
「またガチャガチャ?今月もお小遣いピンチなんでしょ」
地遥は苦笑しつつ、彼女に合わせて歩幅を緩めた。部活の勧誘をすべて断り、彼女との時間を最優先する地遥の視線は、いつでも瑠璃海だけを優しく捉えている。
​「だって、ちはるくんと一緒がいいんだもん」
人懐っこい笑顔で見上げる瑠璃海に、地遥は愛おしさが込み上げ、空いた手で彼女の頭をぽんぽんと撫でた。
​「じゃあ……今日のお小遣い、私のために使ってくれたら嬉しいな」
少し上目遣いでストレートにおねだりする無邪気な彼女に、地遥は降参する。
「いいよ。瑠璃海の欲しいもの、何でも買ってあげる」
​「やったぁ!ちはるくん、大好き!」
瑠璃海はさらにギュッと腕を抱きしめた。
「ちょ、瑠璃海、胸が当たってる」

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