火野神社・池のほとり
エドが錬成した五つの試作品――
ヴォイス・ノート。
ミクのターコイズ。
KAITOの青。
MEIKOの赤茶。
リンの黄×オレンジ。
レンの黄×黒。
五つの音符型キーホルダーを囲んで、会議は続いていた。

美「形はできた」
エ「ああ。でも、まだ金属細工だ」
レイ「ここにどうやって力を宿すか……」
ら「俺と火野の霊力だけじゃ、セーラーらんまーやマーズの亜種になっちまうしな」
KA「僕たち自身の力……」
ミ「歌……」
ME「声……」

その時だった。
池の水面が――
ポワァ……
淡く光った。

ら「ん?」

水面に小さな波紋。
そして――
すぅっ。
池のほとりに現れたのは、
黒髪のおかっぱ。
巫女装束。
小さな少女。
ますみ。

ま「話は聞かせてもろうたぞ」
ら「おお、ますみさん」

池を見る。

ら「うるさくてすまんな💦」
ま「構わぬ構わぬ」
美「ますみさん!」
ま「おお、美奈子殿」
美「久しぶり!」

二人、ニコニコ。
美奈子の疑問

美「でも、ますみさん」
ま「なんじゃ?」
美「ますみさんのパワーって?」
ま「…………」

全員が注目する。

ま「わらわはの」

静かな声。

ま「幼くして死んでしまったからの」
美「……うん」
ま「大した力など持っておらぬ」

池の水面を見る。

ま「じゃが――」

胸に小さな手を置く。

ま「純粋な心だけはあるのじゃ。」
ら「…………」

そして。

ら「純粋な心www」
ま「なんじゃ」
ら「なのに俺たちの妖気を吸ってるんだよなwww」
ま「…………」
レイ「らんまwww」
エ「今それ言うかw」
ま「らんま殿」
ら「はい」
ま「あとで池に沈めるぞ」
ら「すみませんでした」
美「wwwww」

しかし――

ま「……じゃがの」
ら「?」

ますみの表情が穏やかになる。

ま「らんま殿」
ら「おう」
ま「わらわは――」

少しだけ寂しそうに笑う。

ま「恋や結婚を知らずに死んだ人間なのじゃ。」

笑いが止まる。

レイ「……ますみさん」
ま「夫婦になることも」

らんまを見る。
レイを見る。
まこととレンを見る。
エドとほたるを見る。

ま「子を育てることも」

乱麗たちを見る。

ま「誰かと共に老いることも――」

池に映る夕焼け。

ま「わらわには、できなんだ」
美「…………」
ま「だからの」

ニコッ。

ま「生きているおぬしらの役に立ちたいのじゃ。」
ミ「ますみちゃん……」
ま「なんじゃ?」
ミ「じゃあ私たちの歌に――」

ヴォイス・ノートを手に取る。

ミ「ますみちゃんの想いも入るんだね」
ま「そうしてくれるか?」
ミ「もちろん♡」
KA「僕も」
ME「私もよ」
リ「一緒にやろ♡」
レン「ますみさんの力、借りたい」
ま「…………」

少し照れる。

ま「そうか♡」

エドが立ち上がる

エ「なら――」

ヴォイス・ノートを五つ並べる。

エ「ますみさんの純粋な心も加えようぜ。」
美「賛成!」
レイ「私も」
ら「もちろん」
ほ「私もです♡」

エドの提案

エ「ただし」
全員「?」
エ「ますみさんの力そのものを吸い取って封じるんじゃない」
ま「?」
エ「それじゃ、このアイテムがますみさんを食ってるのと同じだからな」
ら「なるほど」
エ「入れるのは――」

ますみを見る。

エ「願いだ。」
ま「願い……?」
エ「ああ」

エ「『みんなの役に立ちたい』」
ま「…………」
エ「その気持ちを、錬成した金属に記憶させる」
ほ「それなら、ますみさん自身の力は失われない」
エ「そういうこと」
ま「鋼の錬金術師殿……」
エ「エドでいいってw」
ま「では、エド殿」

ニコッ。

ま「頼んだぞ」
エ「任せろ」

池の上へ五つの音符
エドがヴォイス・ノートを並べる。
レイとらんまが両側へ。
そして――
ますみが池へ手を伸ばす。
ポワァァァ……
池から無数の白い光。

ミ「きれい……」
KA「これが……」
レイ「ますみさんの想い」

白い光は、
五つのヴォイス・ノートへ。
ターコイズ。
青。
赤茶。
オレンジ。
黄色。
それぞれの色の中心に――
小さな白い光が宿る。

ま「わらわの願いは一つじゃ」
全員「?」
ま「歌う者も」

ミクを見る。

ま「戦う者も」

レイたちを見る。

ま「愛する者も」

夫婦たちを見る。
そして――

ま「皆、生きて帰ってくるのじゃ。」

沈黙。

ら「……ますみさん」
ま「なんじゃ?」
ら「それ、最高だわ」
ま「そうか?」
ら「ああ」
レイ「セーラー戦士の力に、一番必要なものかもしれない」
美「うん♡」

その瞬間。
キィィィン――♪
五つのヴォイス・ノートから、
まるで楽器のような澄んだ音。

ミ「!」
KA「鳴った!」
ME「まだ歌ってないのに……」
エ「反応したな」
ほ「完成に近づいてる……!」
ら「となると、残る最後のピースは――」
ミ「私たちの声」
ら「そういうこと」
ま「では」

池へ戻ろうとする。

美「ますみさん!」
ま「?」
美「完成したら、一緒に写真撮ろうね♡」
ま「写真?」
美「セーラーヴォイス5人と、ますみさん♡」
ま「…………」

嬉しそうに微笑む。

ま「うむ♡」
ら「ますみさんも変身する?」
ま「せぬわ!!」
ら「wwwww」
レイ「らんま!!」

――池に笑い声が響いた。
そして水面では――
五つの小さな光が、
音符のように揺れていた。
ヴォイス・ノート構成要素
器――エドの錬金術。
意匠――ほたるのデザイン。
霊力――レイ&らんま。
戦士の力――内部太陽系戦士。
純粋な願い――ますみ。
そして最後に必要なのは――
ミク、KAITO、MEIKO、リン、レン自身の「声」。
セーラーヴォイス誕生まで――あと少し。

呪文

入力なし

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