ゆうこうさん主催の投稿企画『WEAPON祭』に参加させていただきます。
https://www.chichi-pui.com/events/user-events/13311652-8fc2-46f5-924b-81c9c52597c5/

アイオワ(USS Iowa, BB-61)は、アメリカ海軍の戦艦。
アイオワ級戦艦のネームシップ。
艦名はアイオワ州に因む。
この名を持つ艦としては4隻目。

大和型戦艦などが「敵戦艦との決戦」を主眼に置いていたのに対し、アイオワ級はアメリカ海軍の高速空母機動部隊(第38/58任務部隊など)を日本軍の高速金剛型戦艦や航空攻撃から護衛することを重要な任務として設計されました。
当時のエセックス級航空母艦の巡航・作戦速度(30〜32ノット)に遅れることなく追従できる戦艦は、アイオワ級の他にありませんでした。

アイオワ級は細長い船体(パナマ運河を通過できる限界の全幅に抑えつつ、全長を極めて長くした形状)を採用し、造波抵抗を軽減しています。
さらに、21万2,000馬力という、戦艦としては当時の歴史上最大の機関出力を誇っていました。
これにより、満載排水量5万8,000トンを超える巨体でありながら、過負荷全力時には最大35ノット近くに達したという記録もあります。
アイオワ級は、その優れたスピードと高い対空防御能力を活かし、第二次世界大戦後半の太平洋戦線で空母の「盾」として機能しました。

建造所 ニューヨーク海軍造船所
起工 1940年06月27日
進水 1942年08月27日
就役 1943年02月22日
退役 1990年10月26日
除籍 2006年03月17日
現況 博物館として公開

基準排水量 48,500トン
満載排水量 57,450トン
全長 270.43m
最大幅 32.97m
吃水 10.69m
速力 31ノット(計画値33ノット)
乗員 士官:151名 兵員:2,637名

兵装 1983年
50口径40.6cm砲 9門
38口径12.7cm砲 12門
トマホークSLCM 32発
ハープーンSSM 16発
ファランクスCIWS 4基

【電子兵装】
① 第二次世界大戦期:レーダーとアナログ計算機の完全連携
大戦期のアイオワは、夜間や悪天候下でも視界に頼らずに索敵・捕捉し、正確に砲撃できるシステム(レーダー射撃管制)を完成させていました。
・ 主砲用・射撃管制レーダー(Mk.8 / 後にMk.13へ換装)
40.6cm(16インチ)主砲をコントロールする「Mk.38 射撃指揮装置(ディレクター)」の真上に設置されたレーダー。
超短波(センチメートル波)を使用し、約35km先の敵艦をピンポイントで捕捉できました。
これにより、敵の艦尾や艦首の動き、自艦が放った砲弾の「水柱(着弾位置)」までレーダー画面上で識別し、修正射撃を行うことが可能でした。
・ 副砲・対空用レーダー(Mk.12 / Mk.22)
12.7cm(5インチ)両用砲を制御する「Mk.37 射撃指揮装置」に組み込まれたレーダー。
高速で接近する日本軍の航空機を自動で追尾し、VT信管(近接信管)付きの砲弾と組み合わせることで、極めて高い対空撃墜率を実現しました。
・ 水上・対空対空捜索レーダー(SG / SK / SK-2 / SC-2)
艦橋のマスト最上部に設置された、周囲を360度見渡す索敵用のレーダー。
SG(水上捜索)は水平線付近の船や低空の目標を探知し、
SK / SK-2(対空捜索)は大型のベッドスプリングのような網状アンテナで、はるか遠方の敵航空部隊を早期に発見しました。
・ フォード社製 Mk.8 レンジキーパー(機械式高機能アナログコンピュータ)
艦の最深部に設置された、電子兵装を統括する「頭脳」。
レーダーが捉えた敵艦の距離・方位データのほか、自艦の速度、風向、気温、地球の自転による影響をリアルタイムで歯車とカムによって計算し、各主砲塔へ自動で照準角度を送り続けました。

② 冷戦・1980年代(近代化改修後):現代的なミサイル艦への変貌
1984年の現役復帰の際、アイオワは近代的なデジタル通信・電子戦に対応するため、電子兵装を全面的に刷新しました。
これにより、目視できない数百キロ先の目標とも戦える能力を得ました。
・ 近代化捜索レーダー
AN/SPS-49(2次元対空捜索レーダー):
長距離の空中警戒を受け持つ、非常に高出力なレーダー。
AN/SPS-67(対水上捜索レーダー):
海上の目標や低空飛行するミサイルを高精度で探知します。
・ ミサイル及び機関砲の管制電子兵装
トマホーク巡航ミサイルやハープーン対艦ミサイルを運用するための戦闘指揮システム(CDS / CICの近代化)が導入されました。
接近する敵ミサイルを自動迎撃するファランクス CIWS(高性能20mm機関砲)には、独自のKuバンド捜索・追尾レーダーが一体化されています。
・ 電子戦防御システム(AN/SLQ-32(V)3 EWスイート)
1980年代におけるアイオワの最も重要な防御用電子兵装。
敵のレーダー波や、飛来する対艦ミサイルが発する電波を瞬時に探知(ESM)し、強力な電波妨害(ECM)を仕掛けてミサイルを欺瞞・無力化する能力を持っていました。

大戦期のアイオワは、他国(光学照準や原始的な電探に頼っていた日本海軍の大和型など)と比較して、「レーダーで見つつ、コンピュータで計算して撃つ」というシステム化が群を抜いて進んでいました。
これが冷戦期には、ミサイルや電子ジャミング技術と融合し、時代の最先端のハイブリッド電子要塞へと進化を遂げていました。

呪文

入力なし

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