町外れの廃病院には、何かいるらしい。

最近、夜になると中から「ペタ、ペタ」と足音が聞こえる。
それに混じって、排泄物のようなひどい臭いが、病院の外まで漂ってくるという。

ある夜、少女二人が廃病院の入口に立った。

すると、暗い院内から小さな声がした。

「……入らないで……見ないで……」

二人が顔を見合わせた瞬間――

背後から、もう一人分の足音が聞こえた。

――ペタ。

呪文

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