第5話 ヴァルペ謹慎

使用したAI Stable Diffusion XL
ミル:ヴァルペ、あなたには自室にて謹慎を命じます
ヴァ:はい…。しかし、その…
ミル:なにかしら
ヴァ:いえ、自室で謹慎というのがその…てっきり拘束されるのかと思いましたので…
ミル:待機命令を無視した単独行動は処罰対象です。しかし、人的被害を出さず犯罪組織の拠点を壊滅させた功績もあります。このあとの報告を受けたのち、正式な処罰を決定します
ヴァ:承知いたしました。…あの、もう一つ聞いて良いでしょうか
ミル:なにかしら
ヴァ:えっと、その…、部隊長がなぜ、そこで正座しているのでしょうか
ミル:気にしないで
ヴァ:いや、すごく気になります
部隊長:ミルフェリス女王の仰る通りだ。自分のことはそこらの小石と思えば良い
ヴァ:そんな無茶な…
ミル:以上です。下がりなさい、ヴァルペ。
ヴァ:はい…。失礼いたします

~ヴァルペと入れ替わるようにして、近衛騎士団長が入室~

ミル:それでは、今回の件について、改めて詳細な報告を。…部隊長。まずは立ちなさい
部隊長:いえ、どうかこのままで
団長:部隊長、これから女王に報告するのだから、正座はやめて立ちなさい
部隊長:その…足がしびれまして…
団長:……では、私が報告しているから、その間に何とかなされよ
部隊長:面目ない…
団長:かねてから捜査を進めていた犯罪組織の拠点が判明し、ヴァルペが応援として派遣され、部隊とともに強襲、制圧することとなりました
ミル:ええ。手強い組織のため、ヴァルペの力が必要だと、部隊長からの要請を受け、私が許可を出しました
団長:はい。ヴァルペが同行した部隊は予定通り、拠点制圧に向け進行中に奇襲を受け、物資が焼かれました
ミル:ヴァルペがいながら、みすみす物資を?
団長:いえ、ヴァルペは先行偵察に行っており、不在だったとのこと
ミル:なるほど。そうでなければ、今回のようなことにはならなかったでしょう
団長:仰る通りかと。…部隊長はまだ足がしびれて悶絶しておりますので、このまま続けます
ミル:しびれた足を叩けば、血のめぐりが良くなって早く回復するのでは?
団長:…どうかご容赦ください。彼も今回の件で深く責任を感じておりますので。
ミル:そうね。わざわざ執務室に正座して反省している姿勢を見せているのだから。…団長、話を続けて
団長:はい。物資の中に、ヴァルペのお気に入りの「肉球亭」のマシュマロ(プレーン)があり、敵の奇襲で燃えてしまい、とても食べられない状態になりました
ミル:何度聞いても痛ましいわ…。あの子がどれだけショックを受けたことか…
部隊長:そのときの様子を見た隊の者が、「悪魔が目覚めた」とだけ申しておりました
団長:ようやく立てたか、部隊長。…続けるぞ。その後、部隊に待機命令が出され、被害状況を確認している間、ヴァルペの姿が見えなくなったそうです
ミル:そうでしょうね。マシュマロが焼かれた時点で対処すべきことだったのに…。部隊長、私が用意した「ヴァルペ取扱説明書」は読まなかったのかしら
部隊長:いえ、54ページ目、第17条2項、「野営の楽しみである焼きマシュマロは邪魔するべからず」は把握しておりました
ミル:ならば、物資の防御を重視すべきでしたね
部隊長:はい、自分の部隊のミスでございます
団長:その後、部隊がヴァルペの後を追い、犯罪組織の拠点へ向かったところ、完全に拠点が破壊され炎上していたとのことでした
部隊長:人的被害は無く、犯罪者たちは全員、縄で縛られておりました。そして、組織の頭首ですが…その…
ミル:なにか?
部隊長:髪を丸刈りにされて、顔に「ばーか」と書かれていたそうです
ミル:…聞かなかったことにするわ
団長:それが良いかと
部隊長:ヴァルペの行動の結果、我が部隊に人的被害はなく、短期間で任務達成となりました。どうか、寛大なる判断を
ミル:…団長、あなたはどう考えますか
団長:ヴァルペの命令無視、単独行動は問題です。しかし、彼女は女王の護衛で任務の応援として派遣されています。つまり…
ミル:私の命が優先される、ということね。
団長:はい
ミル:では、部隊長。ヴァルペには派遣前に私からの指示があり、その指示を優先して単独行動を取りました。良いですね
部隊長:承知いたしました。…女王のお気遣い、ありがとうございます。
ミル:よろしい。では、この話はここまでとします。団長、あとは任せます
団長:はい。お任せください


ミル:あら、宰相。こんなところで何をしているのかしら
宰相:……こちらを
ミル:これは…肉球亭のマシュマロ(プレーン)!…ふふっ。わざわざ焼けてしまったものを用意して……あなたもヴァルペには甘いのだから
宰相:さて?何のことでしょう
ミル:はいはい。宰相様は特別扱いできないものね。…これは私があの子に買ってあげたもの、ということにしておくわ
宰相:それはそうと、ミルフェリス様はなぜか朝からやる気を出されて、今日のお仕事はすべて終わっておりますな
ミル:そうね、なぜだか早く終わらせたくなったのよ。けど、もう疲れたから休ませてもらうわね
宰相:はい。どうぞ、お休みください。邪魔にならぬように寝室には近づかぬように指示しております
ミル:それはありがたいわね
宰相:ミルフェリス様もお疲れですから、こっそり抜け出してどこかの部屋に行く…なんてことはできないでしょう
ミル:ええ、へとへとだもの。あの子の部屋に行ったりなんかしませんよ
宰相:それを聞いて、私も安心しましたぞ
ミル:良かったわ。それでは、宰相。……ありがとう

そう告げて、ミルフェリスは足早に寝室とは逆方向へ歩いていきました

呪文

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