三人がベルの家を後にして、森へ向かおうとしたその時。

「――待ってください!」

呼び止める声に振り返ると、そこには外套を羽織り、探索の支度を整えたベルが立っていた。

「あの……私も、その遺跡まで同行させてもらえませんか?」

少し緊張した様子を見せながらも、ベルはまっすぐに三人を見つめる。

「遺跡までの道は分かりますし、この森のことなら多少はお力になれると思います。それに……戦うことはあまり得意ではありませんが、補助魔法には心得があります」

「でも、あの遺跡は何があるか分からないんだよ? 危険かもしれない」

フィオナの言葉に、ベルは静かに頷いた。

「はい。それは承知しています」

胸元でそっと手を握り、ベルは続ける。

「それでも……あの場所から感じた魔力について、私も確かめてみたいんです」

その言葉と、ベルの決意を感じ取ったのだろう。フィオナはノアとセラへ視線を向ける。二人も異論はないようだった。

「……分かった。それじゃあ、一緒に行こう。遺跡までの案内もお願いできる?」

「はい。もちろんです」

こうしてベルを加えた一行は、森の奥に眠る古い遺跡へと向かうことになった。

呪文

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