街へ到着した一行。

以前この街を訪れたことのあるセラが、記憶を頼りに一行を宿へ案内していた。

「この先に、以前私が泊まった宿がありますよ」

セラがそう言いながら、一行を宿へ案内する。

その途中――

「……あ」

ベルの足が止まった。

視線の先には、香ばしい匂いを漂わせる串焼きの屋台。

「…………美味しそうですね」

「ベルさん、宿はすぐそこですよ?」

セラに声をかけられても、ベルの視線は串焼きから離れない。

そして、その屋台を見ていたのはベルだけではなかった。

「……美味そうだな」

ノアもぽつりと呟く。

「はいはい。まずは宿を取るわよ」

フィオナが二人を促す。

「荷物を置いたら、今度はギルドや酒場で情報収集。いい?」

「分かりました」

名残惜しそうに屋台を見つめながら、ベルもようやく歩き始める。

こうして、一行の街での探索が始まった。

呪文

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