本の中の水族館/スマホ壁紙アーカイブ

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【本の中の水族館】

古書の頁を開いた瞬間、
紙の奥から青い光がこぼれた。

覗き込むと、
そこには小さな水族館があり、
静かな水槽の前を人々が歩いていた。

魚たちは文字の影をすり抜け、
クラゲの光が古びた文章を淡く照らしている。

その本は昔、
祖父の書斎で何度も読んだものだった。

けれど、
こんな頁を見た記憶はない。

遠くの水槽で誰かがこちらを振り向き、
ほんの少しだけ手を上げた。

見覚えのある仕草だった。

名前を呼ぼうとしたとき、
風もないのに頁がゆっくり閉じ始める。

青い光が消える直前、
水の向こうから懐かしい声が聞こえた気がした。

呪文

入力なし

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