遺跡の奥へと進む一行の前に、ゆらりと巨大な生き物の影が現れる。
それは、奥から漏れ出る魔力の影響を受けたのか、異様なほど巨大化し、凶暴化したネズミだった。

ネズミは一行を見つけるや否や、鋭い牙を剥き出しにしてノアへと飛びかかった。

その瞬間、ベルが魔導書を開き、片手をかざした。

淡い光とともに魔法陣が展開され、そこから伸びた幾本もの光の鎖が魔物へと絡みつく。

飛びかかった魔物は光の鎖に拘束され、その動きを止められた。

「ノアさん、今です!」

ベルの声に応えるように、ノアは剣を構え、一気に間合いを詰める。

仲間の動きを支え、敵の隙を作る――。
それが、ベルの得意とする戦い方だった。

呪文

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