翌朝、一行は遺跡の内部へと足を踏み入れた。

セラの灯した光を頼りに、薄暗い通路を慎重に進んでいく。
しばらく探索を続けたところで、ベルが壁に刻まれた術式の前で足を止めた。

「……これ、隠蔽と幻惑の術式ね。でも……壊れてはいない」

黒ずんだ術式の一部には、今も微かな魔力の光が残っている。
ベルは指先で刻印をなぞりながら、しばらく考え込む。

「たぶん、別の魔力に邪魔されてる。……それも、かなり強いものに」

セラが遺跡の奥へ視線を向ける。

「その魔力は、どこから?」

「……奥。たぶん、この先から漏れてきてる」

遺跡を覆い隠していた術式。
それを狂わせ、長い間隠されていた遺跡を再び森の中へ姿を現させたもの。

その答えは、さらに奥にあるのかもしれない。

呪文

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