腐れ縁
あの日、ノリで一線を越えてしまった。それ以来、恋人でも友達でもない曖昧な距離を保ったまま、気が向けば隣にいて、気が向けば体温を分け合う。
互いに正式な恋人がいることもあった。会えない時期も、連絡を取らない日々もあった。それでも、ふと思い出したように連絡をすれば、昨日まで会っていたかのように笑い合える。
名前のないこの関係は、きっと誰にも褒められない。
いつか終わりが来ることは二人とも知っている。
だからこそ、その日が訪れるまでは。
最低で、どうしようもなく心地いいこのぬるま湯に、今日もまた二人で浸かり続けている。
投稿企画「ベストパートナー」参加作品です。
呪文
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