【TSポンコツ女神】第33話 「慈愛の声と、神への供物」

使用したAI ChatGPT
【カクヨム掲載】
あぶ著
『異世界帰りのTSポンコツ女神、信仰ゼロから配信で生き残る!』
第33話
「慈愛の声と、神への供物」より

『え……?』
 しずくの動きが、ピタリと止まる。
 リスナー相手にプロレスをする時の「狂犬」でもなければ、パニックになった「子犬」でもない。ただの等身大の女の子に戻った彼女の瞳が、画面越しの俺を真っ直ぐに見つめていた。
「自分の力で居場所を作り上げ、こうして立派に、三十万人もの人々に愛される存在になったこと。……そして何より、あなたが毎日健やかに、笑顔で日々を過ごしてくれていること」
 それは、大地の女神としての言葉じゃない。
 異世界の空の下から、そして今は遠く離れた四畳半の片隅から。どんなに世界が隔たっても決して忘れることのなかった、ただ一人の「兄」としての不器用な本音だった。
「あなたが元気でいてくれる。それが、私にとっては我が事のように……いえ、何よりも嬉しいのです。本当によく、頑張りましたわね」
『――っ』
 しずくが、息を呑む音が聞こえた。
 彼女の瞳が微かに揺れ、その端に、うっすらと涙の膜が張る。
『あ、あの……。ありがとうございます、エルシア、さん。……なんだか、エルシアさんの声を聞いてると、すっごく……安心するっていうか……』
 照れ隠しのようにへにゃりと笑ったその声は、昔から俺の背中を追いかけてきた、あの頃の『雫』そのものだった。

呪文

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