体はトイレでできている

何度でも、何度も言おう
この言葉を
トイレが無くば己はできず
己が無ければトイレは在らず

『異世界便器』にて幾万もの糞と戦い
幾千もの死を越えてやってきた
茶色いラッコ ガウガ・ボババはここに在る

「ふん、小便器が…、固有戦場ごとき、糞で埋め尽くすわ」

魔王ダイベンは糞を降りそそがせる
しかし、数多のトイレが其を流す

「なに!?」

「白ラッコの洗浄剣カイオタカリバーには及ばない…だからこそ、俺は何度も何万個もトイレを生成する、普通なトイレでも!」

「小便器が!ふざけたことを抜かすな」

言葉を実行に移す
ガウガ・ボババは両手の剣で弾き
トイレに糞を入れる

〈The Unlimited Toilet Works〉
🚽🚽🚽🚽🚽🌕️🚽🚽🚽🚽🚽

常人が1個で終わるのを
ガウガは何回も何個も生み出してきた
挫けそうになりながらも
躓きそうになりながらも
トイレにしがみついた。

そして、安全デスなチョコを食べて
覚醒した。

はじめは怖かった魔王ダイベンが
もう怖くはなかった。

糞を弾き返して言う言葉は…

「糞の蓄えは充分か!」

そう、この言葉である。

地味で退屈かもしれない
けれども、魔王ダイベンを倒すために
さまざまなトイレを召喚した
ガウガ・ボババは

本物の糞を前にして
怯むことなくトイレになろうとしていた。

体はトイレでできている…
幾千幾万の邂逅により導きだされた
「真理」だ。

呪文

入力なし

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