「……ねえ、タカシ。この『かいぎ』っていうのは、いつまで続くの?」

全面ガラス張りの社長室。高級な革張りの椅子にすっぽりと埋もれながら、コンが退屈そうに尻尾をパタパタと振った。

「コン様、会議はまだ始まってもいません。というか、あなたはただ椅子に座って回転して遊んでいるだけでしょう」

秘書のタカシは、溜息をつきながら書類を整理する。

「だって、この椅子、回るんだもん! ほら見て、目が回る〜!」 「はいはい、すごいです。あ、こら、透け透けのパジャマのまま椅子で暴れないでください。お腹が冷えますよ」

コンは椅子のひじ掛けをぎゅっと掴み、潤んだ青い瞳でタカシを見上げた。

「お腹冷えたら、タカシが温めてくれる?」 「……仕事中ですよ。大体、どうしてそんなにリラックスしてるんですか。ここは地上200メートルのオフィスですよ?」 「高いところは好き。お空に近いし、景色がいいから。でもね、一番いいのはこれ!」

コンはデスクの上に置いてあった「高級お揚げスナック」の袋をガサゴソと開けた。

「これ、社長の特権でしょ? 毎日食べても怒られない!」 「それは私が自分へのご褒美に買ったやつです。返してください」 「えー! 社長命令! これはコンが美味しくいただくこととする!」

コンは大きな耳をぴょこんと立てて、得意げに笑った。

「……たく。そんなちびっこ社長に、今日の午後の予定を伝えてもいいですか?」 「んー? お昼寝?」 「違います。取引先の部長さんに、その立派な尻尾を触らせてあげる『もふもふ営業』です」 「ええっ!? それは高いよ! お揚げ三袋分はもらわないと!」

都会の喧騒を眼下に見下ろしながら、今日も小さな社長室には平和な笑い声が響くのであった。

呪文

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