地下奥深くにて老齢の女性を見つけると
猫耳娘 シズクは銃を向ける
「お前がこの戦争、いやシナリオを引き起こしたやつか…」
「フフフ、わたしのことはライターとでも呼んでくれたまえ」
「そのせいで、たくさんのひとが、メカが死んだにゃ!」
「それも、人類の革新に必要なことだったのだろう。」
彼女は言葉を続ける
「見てみたかったのだ、愛や物語というものを…」
「物語……」
「ある時を境に変わっていっただろう。人は老いることをしなくなった代わりに死への恐怖がなくなった。これはいいことだと思うだろう」
「でも、違ったにゃか」
「そうだ、人々は死への恐れ、創造力がなくなったのだ、畏れが想像と文化を産み出していたのに」
「だから、事変を起こしたと…」
「あぁ、かつて、神が起こした試練なるものをね、」
ノアの方舟、さまざまな厄災とにたことを引き起こした
「人類はしぶといもので生き残った…ノアの方舟のようなものを作るものがいたとはね」
それはノアの箱庭と呼ばれ、地下シェルター、ひいては旅人の発祥となった。
「または、空にノアの方舟じみたものを作ったりもしていたな」
それはノアの空城と呼ばれた
「あとは教会に作るものがいたなんてね」
それはノアの教会と呼ばれた
さまざまな真相、元凶の正体を知って
「私は旧人類として差別されていた…老いたものはよほど、存在を忌み嫌われていたからね…」
彼女の瞳は悲しみに包まれていた。
邪悪だけれど、
どこかどうにもならない悲しみをだれにも言えずに背負っていたのだろう。
「私を殺してもこの戦争は終わらないだろう…だけど、もういいんだ…私は死に値する人間…だから、殺していいよ」
「うっ、うわぁぁぁー!」
銃声、シズクの慟哭…