「新鮮なミルクを使っているだけあって、
 これは何か違う気がしますね!」
「う~ん… 言われてみれば味が濃いような~?
 そんな気がするだけのような~?」

場所は北の地、雄大な自然と広い空のもと。
シロキとクロキは真っ白なカフェの店内にて、
看板メニューのミルクパフェを味わっていた。

7月に入り、早々に梅雨が明けたアケルゲトス。
6月の暮れから連日で続く猛暑に屈したシロキは、
少しでも涼しい場所を求めて。
アケルゲトスから離れた北の方まで、
旅行にて来ていた。
クロキは「シロ、涼みに行くならあーしも一緒行く」
と言いついてきた形である。

「……なあ、次どこ行く?」
「この近くに港町があるそうです。
 お土産屋さんが並んでて、
 名物の魚介も味わえるとか」
「お~、海かぁ。あーし、
 潮風で尻尾ベタつくのは苦手だけど、
 まぁたまにはアリかも」

クロキは尻尾を揺らしながら、
どこか楽しげに目を細める。

「それじゃ、行ってみましょうか。
 涼しい風も感じられそうですし」

夏の青空の下、
カフェを出た二人は次の目的地へ向かう。
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