電脳カプリチオ25

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果てしなく広がる電脳世界「GMNI（ジムニー）」
その世界で人々はいろんな自由を謳歌していた
そこに一人の青年（実は女性）が飛び込んだはいいけど
なんかすごい真実聞いちまったんだけどぉ？

トミミ「……つまり　どういうことなんですの？」
多聞（男声）「ﾌﾌ…　まあ美佐としての記憶がないならそういうリアクションになるわな」
多聞（男声）「このGMNI自体が美佐のための空間　要はトミミ　アンタのための空間でもある」
みゅう「美佐ちゃんが作りたがってた自由な空間　私や多聞くんも手伝ってこのGMNIが出来たの」
みゅう「美佐ちゃんはこの空間で　たくさんの人との出会いを待ち望んでた」
多聞（男声）「残念ながら美佐自身はその願いは叶わなかったが　美佐、(旧姓)富澤美佐はそれをトミミに託した」
多聞（男声）「そしてオレはこのGMNIとトミミを守るために身を潜めて管理していた」
多聞（男声）「そしたらお前がオレの部屋のPC使ってここにアクセスしてきたってわけだ」
多聞（男声）「まさか今までいろいろ不安定で使えなかったトミミが　お前のおかげで安定するとは」
勇作（女声）「えっ！？」
多聞（男声）「いろいろ試させてもらったが　なぜかお前が使うとトミミは安定を維持している」
勇作（女声）「えっ！？　いやこいつ安定してねえだろ　異常あるだろ」
多聞（男声）「拓海…いや勇作　お前が決めるべき決断は2つに１つ」
多聞（男声）「今からトミミのプロテクトを解き美佐の記憶を呼び戻すか　このままでいるかのどっちかだ！　さあ　どうする？」
勇作（女声）「そいつはオレじゃなくて　トミミ自身が決めるべきことだろ」
トミミ「えっ？　でもご主人は勇作くん　私は勇作くんに仕えるただのAIだよ？」
勇作（女声）「なんつーか　まだ3日くらいの付き合いだけど　こいつにしても他のやつにしても　なんかちゃんと心があるような気がしてな」
勇作（女声）「トミミ　アンタが決めろ　オレはアンタの思いが聞きたい」
ひなな「大丈夫　どっちにしたって私も協力してあげるから」
ウカコ「もちろん私も協力は惜しみません！」
ひなな「ウカコぉ！？　いつの間にぃ！！？」
トミミ「・・・・・・・」
トミミ「私は……」

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