歌詞
曇天の空の下、暗黒の雨が降りしきる。
君の心を燃やし尽くして、残酷な獣を発動させる。
中二病じみた言葉を吐いては後悔する夜を過ごす。
恥ずかしさと誇らしさが、貴方を駆り立てる。
焦燥と狂った肖像画をキャンバスに書き込むのさ。
歪んだ顔が君の心を表し、雨で濡らす。破滅の道は近い。
〈物語〉
彼は厨二病患者であった。故に精神監獄に閉じ込められ、矯正措置を施されていた。
「やめてくれぇー!ぐわぁぁ」
ここでは非人道的な実験の数々により、幼くして命を落とした者は多い、
食堂にくるたびに見知った人間が消えていく
「お兄ちゃん、私、国のために頑張るから」
妹はこの施設に入れられ、命を落とした。
絶望の雨、憎しみの怒りが彼のなかで、沸々と沸き起こる。
「俺の中の獣よ、我が呼び掛けに答えよ!」
少年は腕をかざし、厨二病を発動させる。
国は恐れていた。
中二の少年少女には、空想を具現化させる能力を、
「君は何をしているのかわかっているのか!」
「先にやったのはどっちだよ、お前たちじゃないか!」
獣は大人たちを食い殺す。
復讐の衝動のままに、少年は
無き、妹の骨を握りしめ、
暗黒へと突き進む。
神は笑う、その様を、
天使は嘆き、慈しむ、
悪魔は狂喜し乱舞する
混沌の世界が始まりを告げる
Ihr Tot ist Mein Herz.