ロスジェネ 第7話

使用したAI ChatGPT
第7話「リープ不能日」

小宮の件が落ち着いた翌日。
蓮はどこかぼんやりした気分で出社していた。

(……助けられた。でも、代償は残った)
『Re:GEN』に記された“社内評価低下”の文字は、現実でもジワジワと効いていた。

「おう、遠野。なんか最近、頑張っちゃってんなー」
「正義感強いのはいいけどさ、会社ってそういうとこじゃないから」

藤木や小宮と話す時間以外、職場には妙な“距離”が生まれ始めていた。



昼休み。屋上にて。

「で、そっちはどう? 変わった世界、見えてる?」

蓮の問いに、藤木は缶コーヒーを口にしながら言った。

「……変わった。けど、変えるたびに“責任”がついてくる。俺はもうあんまり使ってない」

「小宮は?」

「私も……今は様子見。ていうか、Re:GEN、起動すらできない」

蓮は驚いてスマホを取り出した。
『Re:GEN』を開こうとする。

だが――アプリが消えていた。

「え……?」

探しても見つからない。インストール履歴にもない。



「リープ不能期間、ってやつだと思う」

そう言ったのは、藤木だった。
彼の声には、わずかに苦味が混ざっていた。

「一度“影響度の高いリープ”をすると、一定期間、次のリープが封じられることがある。俺も前、1ヶ月くらい使えなかった」

「それって、リープを“監視”してる存在がいるってことじゃ……?」

「かもしれない。『Re:GEN』自体、誰が作ったのか分からないし、何のためにループさせてるのかも謎のままだ」

「じゃあ……次、いつ使えるかも分からないってこと?」

「そういうこと」



帰り道。蓮は考えていた。

(“正義”を貫いて、小宮を守って――俺の行動は、正しかった。けど)

(もし次に“何か”が起きても……今の俺には、もうやり直す手段がない)

その事実が、じわじわと胸にのしかかってきた。

そして、その夜。

ニュース速報がスマホに表示された。

「日本橋で無差別通り魔事件」
19時23分、オフィス街にて数名が負傷。1名重体。犯人はその場で確保。

蓮の手が震えた。
ニュース映像に、見覚えのある社員証が映った。

「……うそだろ」

重体の被害者――それは、小宮 遥だった。



(第7話 完)

次回 → 第8話「使えない力」(8月10日 日曜公開)

呪文

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