書籍化……よし、1個ずれたけど555メガネ記念企画で
使用したAI
その他
※一部イラストと内容が違う部分がございますm(_ _)m
笑って見逃して下さい💦
逆に術が発動しないって言う方が難しいですね😅
あなたの作品を書籍化する……こう言うことで良かったのかな?
先日主役になり損なった娘の美琴さんを作ったからあえて彼女を主役でwww
プロローグ
魔物と戦う組織《退魔組織》一つの地域を纏めあげる長の家に生まれた私は、物心つく前からその卓越した才能から「次期長」と周囲に囁かれていた。
私自身も決して期待に慢心すること無く、自分の力を磨きあげる事を怠ることは無かった。
退屈な基礎修練も、つらい実戦訓練も率先して行う。
だが、その期待は――わずか一人の天才術師の登場で、あっけなく消える。
私が1年かかった修練をその娘はたったの3日で終わらせた。1年だって過去最速と言われていたのにだ。
私が怪我をしながら倒した魔物を、その娘は3体まとめて簡単に倒してみせる。
勿論簡単に諦めたわけではない。母の出すそれまで以上にきつい訓練にだって耐えてみせた。
その娘はよりきつい訓練を鼻歌まじりでクリアしてみせたが。
私より年が上?
だからどうした?
むしろ幼い頃からの修練が物を言う世界で、20歳と言う魔力の伸びも終わったであろう娘に負けるのだ……
私はまだ12歳まだまだ魔力はいくらでも伸びる。
伸びる筈なのだ……
でも、何故だろうあの娘を越えられる気がしない。
『貴女最近頑張っていますね。でも、戦うのは大人に任せて遊んでていいんですよ。私が終わらせますから』
そう告げられた日のことを、今でも鮮明に思い出す。
家の大広間で、父は珍しく目を伏せ、母は言葉を失っていた。
二人が私に向ける視線には…哀れみ…そんな感情が浮かぶ。
私は間違いなく一族でも最高の才能と年に似合わぬ能力を持っている。
でも、隣に立つ娘――成長期が終わっている筈なのに、いまだに伸び続け。その果てが見えない“本物の化け物”――が、静かに私の未来を奪っていった。
その日から私は、組織に顔を出すことを止めた。
学校にだけ通い、最低限の術の訓練すらサボり、ただの「普通の女子高生」を演じていた。
――どうせ、私になんて何も託されていない。
そんな拗ねた気持ちを胸に隠しながら。
事実複雑な表情を浮かべながらも父は私に対して何も言うことはなかった。
そして、長である母はそもそも私を見ることをやめた。
私が今まで頑張ってきた日々は何だったのだろう?
あの娘が言うように大人に任せて……
真実から目を背けて生きていけばいいんだろうか?
そして数年の月日が流れる。
私を置いて。
真実から目を背けて。
責任を全て大人に押し付けて。
しかし。
その「普通の毎日」は、唐突に終わりを告げる。
それは、中学卒業も間近に控えた中学三年の2月の事だった。
◆
バレンタインで浮かれるクラスメイト。
でも、例え逃げたと言っても色恋沙汰になど興味を持てずにいた私。
一人友達達から離れ、どこか諦めきれずに地域の歴史書を読んでいた。
その本はかつて江戸時代にこの町を襲った魔物について書かれた本。
私の祖先が倒し、この地に平和をもたらした。そう締めくくられているが。
私は知っている。本当の英雄は別にいたのだ。
祖先はそれを手伝い。最後に魔物とあいうちとなって倒れた魔物を。その英雄の亡骸を使って、復活できないように封じ込めただけに過ぎない。
「xxxxxx様……」
その名前を呼んだ直後、校舎全体が震動した。
地面が鳴動し、窓ガラスがビリビリと震える。
次の瞬間、空から響き渡る異様な咆哮――。
「……ウソでしょ。ここ、町の中心部だよ?」
嫌な予感に胸がざわつく。
スマホの緊急速報には、見慣れた“あの文字” が表示されていた。
術師に向けて出された文章である
――《魔物群、大規模侵攻。至急付近の術師は対処して下さい》
と言うもの。
そして、一般人に向けて出された
――《魔物群、大規模侵攻。至急避難せよ》
と言うものだ。
今までなら私は逃げていた。だが、大規模と言う文字が私を不安にさせる。
私が産まれてから初めて見る単語。
それが私の判断を……
瞬間、教室の外で悲鳴が上がった。
廊下を駆ける影。破壊される窓。
学校にも、魔物の群れが押し寄せて来たようだ。
さっき誰かが言ったが、この学校は町の中心部にある。ここが襲われた以上逃げ場なんて何処にも無い‼
私も戦わないと。幸い今でも戦うための道具を肌身離さず持っている。
私は震える手で術式を……
だが、指先が思い通りに動かない。気力が空回りして、力が噴き出てこない。
(……練習、さぼってたから)
(分かってたのに。今さら何やってるの、私)
教室の後ろでは、友人の美沙が倒れこみ、翼のような腕を持つ魔物がゆっくりと迫っていた。
そして、魔物の腕が美沙の髪を掴んでしまう。
「やめて……やめてぇっ!」
必死に声を張り上げても、術は発動しない。当然魔物は止まらない。
無力さが全身を締めつける。
美沙の身体が宙に浮いたその刹那。
轟、と風が巻き起こった。
ついで辺りを包み込む優しい森の香り。
魔物の群れが、一瞬にして吹き飛ばされる。
瞬間宙に投げ出された美沙の身体を何とかキャッチ。
遅れて、新緑のマイナスイオンを帯びた空気と、どこか懐かしい術式の気配が校庭を満たした。
瓦礫の向こうから、深緑のコートを翻しながら誰かが歩いてくる。
その姿に、私は思わず息を呑んだ。
「……嘘。まさか、あなた……」
家の伝承にだけ語られる“亡き英雄”。
その面影を、ほとんどそのまま写したような人物が、校舎を背景に佇んでいた。
勿論服装は江戸時代のそれではない。
でも、その顔は……その気配は……
知る筈の無い江戸時代の彼女の姿が私の脳裏に浮かび上がる。
祖先が経験した血の記憶だろうか?
間違いがない……彼女は……
「立てる?」
低い声が、確かに私だけに向けて届く。
私が抱えた美沙には聞こえなかっただろう。魔力を帯びたその声は私の身体を貫いた。
――その瞬間、胸の奥で、消えたはずの何かが大きく脈打った。
彼女との出会いが、私の沈んだ未来を――再び動かし始める。
とっくに捨て去った筈の何かが私の身体に少しだけ帰ってきた気がする。
何故かそう感じた。
※後書き的な何か
久しぶりに話を書きましたね💦
ジェリーさん視点じゃなくてあえて美琴さん視点にしちゃったから作り直しだしw
うん、話を作るのもやっぱり楽しいな😸
疲れるけど😅
笑って見逃して下さい💦
逆に術が発動しないって言う方が難しいですね😅
あなたの作品を書籍化する……こう言うことで良かったのかな?
先日主役になり損なった娘の美琴さんを作ったからあえて彼女を主役でwww
プロローグ
魔物と戦う組織《退魔組織》一つの地域を纏めあげる長の家に生まれた私は、物心つく前からその卓越した才能から「次期長」と周囲に囁かれていた。
私自身も決して期待に慢心すること無く、自分の力を磨きあげる事を怠ることは無かった。
退屈な基礎修練も、つらい実戦訓練も率先して行う。
だが、その期待は――わずか一人の天才術師の登場で、あっけなく消える。
私が1年かかった修練をその娘はたったの3日で終わらせた。1年だって過去最速と言われていたのにだ。
私が怪我をしながら倒した魔物を、その娘は3体まとめて簡単に倒してみせる。
勿論簡単に諦めたわけではない。母の出すそれまで以上にきつい訓練にだって耐えてみせた。
その娘はよりきつい訓練を鼻歌まじりでクリアしてみせたが。
私より年が上?
だからどうした?
むしろ幼い頃からの修練が物を言う世界で、20歳と言う魔力の伸びも終わったであろう娘に負けるのだ……
私はまだ12歳まだまだ魔力はいくらでも伸びる。
伸びる筈なのだ……
でも、何故だろうあの娘を越えられる気がしない。
『貴女最近頑張っていますね。でも、戦うのは大人に任せて遊んでていいんですよ。私が終わらせますから』
そう告げられた日のことを、今でも鮮明に思い出す。
家の大広間で、父は珍しく目を伏せ、母は言葉を失っていた。
二人が私に向ける視線には…哀れみ…そんな感情が浮かぶ。
私は間違いなく一族でも最高の才能と年に似合わぬ能力を持っている。
でも、隣に立つ娘――成長期が終わっている筈なのに、いまだに伸び続け。その果てが見えない“本物の化け物”――が、静かに私の未来を奪っていった。
その日から私は、組織に顔を出すことを止めた。
学校にだけ通い、最低限の術の訓練すらサボり、ただの「普通の女子高生」を演じていた。
――どうせ、私になんて何も託されていない。
そんな拗ねた気持ちを胸に隠しながら。
事実複雑な表情を浮かべながらも父は私に対して何も言うことはなかった。
そして、長である母はそもそも私を見ることをやめた。
私が今まで頑張ってきた日々は何だったのだろう?
あの娘が言うように大人に任せて……
真実から目を背けて生きていけばいいんだろうか?
そして数年の月日が流れる。
私を置いて。
真実から目を背けて。
責任を全て大人に押し付けて。
しかし。
その「普通の毎日」は、唐突に終わりを告げる。
それは、中学卒業も間近に控えた中学三年の2月の事だった。
◆
バレンタインで浮かれるクラスメイト。
でも、例え逃げたと言っても色恋沙汰になど興味を持てずにいた私。
一人友達達から離れ、どこか諦めきれずに地域の歴史書を読んでいた。
その本はかつて江戸時代にこの町を襲った魔物について書かれた本。
私の祖先が倒し、この地に平和をもたらした。そう締めくくられているが。
私は知っている。本当の英雄は別にいたのだ。
祖先はそれを手伝い。最後に魔物とあいうちとなって倒れた魔物を。その英雄の亡骸を使って、復活できないように封じ込めただけに過ぎない。
「xxxxxx様……」
その名前を呼んだ直後、校舎全体が震動した。
地面が鳴動し、窓ガラスがビリビリと震える。
次の瞬間、空から響き渡る異様な咆哮――。
「……ウソでしょ。ここ、町の中心部だよ?」
嫌な予感に胸がざわつく。
スマホの緊急速報には、見慣れた“あの文字” が表示されていた。
術師に向けて出された文章である
――《魔物群、大規模侵攻。至急付近の術師は対処して下さい》
と言うもの。
そして、一般人に向けて出された
――《魔物群、大規模侵攻。至急避難せよ》
と言うものだ。
今までなら私は逃げていた。だが、大規模と言う文字が私を不安にさせる。
私が産まれてから初めて見る単語。
それが私の判断を……
瞬間、教室の外で悲鳴が上がった。
廊下を駆ける影。破壊される窓。
学校にも、魔物の群れが押し寄せて来たようだ。
さっき誰かが言ったが、この学校は町の中心部にある。ここが襲われた以上逃げ場なんて何処にも無い‼
私も戦わないと。幸い今でも戦うための道具を肌身離さず持っている。
私は震える手で術式を……
だが、指先が思い通りに動かない。気力が空回りして、力が噴き出てこない。
(……練習、さぼってたから)
(分かってたのに。今さら何やってるの、私)
教室の後ろでは、友人の美沙が倒れこみ、翼のような腕を持つ魔物がゆっくりと迫っていた。
そして、魔物の腕が美沙の髪を掴んでしまう。
「やめて……やめてぇっ!」
必死に声を張り上げても、術は発動しない。当然魔物は止まらない。
無力さが全身を締めつける。
美沙の身体が宙に浮いたその刹那。
轟、と風が巻き起こった。
ついで辺りを包み込む優しい森の香り。
魔物の群れが、一瞬にして吹き飛ばされる。
瞬間宙に投げ出された美沙の身体を何とかキャッチ。
遅れて、新緑のマイナスイオンを帯びた空気と、どこか懐かしい術式の気配が校庭を満たした。
瓦礫の向こうから、深緑のコートを翻しながら誰かが歩いてくる。
その姿に、私は思わず息を呑んだ。
「……嘘。まさか、あなた……」
家の伝承にだけ語られる“亡き英雄”。
その面影を、ほとんどそのまま写したような人物が、校舎を背景に佇んでいた。
勿論服装は江戸時代のそれではない。
でも、その顔は……その気配は……
知る筈の無い江戸時代の彼女の姿が私の脳裏に浮かび上がる。
祖先が経験した血の記憶だろうか?
間違いがない……彼女は……
「立てる?」
低い声が、確かに私だけに向けて届く。
私が抱えた美沙には聞こえなかっただろう。魔力を帯びたその声は私の身体を貫いた。
――その瞬間、胸の奥で、消えたはずの何かが大きく脈打った。
彼女との出会いが、私の沈んだ未来を――再び動かし始める。
とっくに捨て去った筈の何かが私の身体に少しだけ帰ってきた気がする。
何故かそう感じた。
※後書き的な何か
久しぶりに話を書きましたね💦
ジェリーさん視点じゃなくてあえて美琴さん視点にしちゃったから作り直しだしw
うん、話を作るのもやっぱり楽しいな😸
疲れるけど😅
呪文
入力なし