終末巫女さん

使用したAI その他
崩れたショッピングモール跡地の路地裏。少女は壁に背を預け、ため息をついた。
白と赤の巫女装束は、終末の灰色世界に異様なほど鮮やかだ。

👩「ねえクロ、やっぱりこの格好だと目立つよね…」

足元の黒猫はチラリと見上げて言った。
🐈‍⬛「今さら?」

👩「うっ……ほら、これしか残ってなかったんだってば。洗ってないしボロだけど、服は服だし……」

🐈‍⬛「でもあんた、昨日もドローンに追いかけられてたじゃん。“赤外線感知に超向いてる配色”って言われてたよ?」

👩「むぅ〜!……ていうか、なんでドローンがそんなレビューみたいなこと言ってんのよ」

猫は「にゃっふ」と笑ったように鳴いて、前足で耳を掻いた。

少女は近くに転がった缶を蹴った。
👩「服が目立つのはしょうがないとして、問題は靴なのよ。ほら、これ草履なんだけど、走るたびに“カラカラ”って音が出るの!」

🐈‍⬛「たしかに。ステルス性能ゼロ」

👩「敵に気づかれるとかじゃなくて、野良犬にまで吠えられるんだよ!? おかげで昨日はタヌキみたいに木に登る羽目に……」

🐈‍⬛「登れてなかったけどね…」

👩「……マジで服、交換しない?」

🐈‍⬛「猫用サイズが合えばいいけどねぇ」

少女はその場にへたりこんで、クロのしっぽをぴらぴらといじった。

👩「もう、あたしらいつまでこんな旅してんだろ。目的もなく歩いて、たまに缶詰拾って、変な人から逃げて……」

クロはくるりと回って、彼女の膝の上に乗った。
🐈‍⬛「ま、でも退屈はしないね。服のセンスも…」

👩「……ありがと。慰める気ないでしょ?」

🐈‍⬛「まったく」

ふたりはそのまま灰色の空を見上げた。風が吹いて、巫女装束の裾がふわりと舞った。

目立ってもいいや、と思った。
だってこのクロと一緒なら、どうせどこにいたって平気だから。

呪文

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