広々とした体育館に響くボールの弾む音と、観客のざわめき。彼女はコート中央で立ち止まり、赤いラインが印象的な青いユニフォームに包まれた小柄な体を動かしながら、チームメイトの位置を素早く確認している。緑の髪を編んでまとめたポニーテールが、動くたびに軽やかに揺れ、紫色の瞳には楽しげな輝きが宿っている。両手でしっかりと胸元に抱えたボールは、次のプレーを待つかのように静かだ。視線を動かしながら首を振る仕草に、ゲームへの集中と純粋な喜びが感じられる。彼女の表情からは、試合そのものを心から楽しんでいる様子が伝わり、観る者もつい微笑んでしまう。チームを導く一手は、彼女の手の中に。