心狂はニャンニャンダ島で、砂の大地を踏みしめ海風を感じ、空に描かれる青を見ては、音楽に使う歌詞を脳内で浮かべたりと、瞳を閉じ空想の世界に浸っていた。
時にはニャンニャンダ島の名の通り、猫が寄ってきて、彼らと不器用ながらに、架空言語なのかわからないが、猫語を話したりと、うまくはいえないが、彼女にとって少なくとも、快適な島ライフを送っていた。
心狂兄「ラーメン食べるか」
「うん!」
心狂は兄の作る、ラーメンが好きだった。
カップラーメンの時もあるが、
手作りラーメンの時は
兄の手料理を食べることができる
身として生まれてきたことを
幸せに感じていた。
麺を啜る
啜る
昭和レトロで
派手さはない
だけど、
こうした映えを狙わない料理が
心狂にとって好きと言えるものなのだ。