崩壊した神殿の残骸の中、赤黒く焼け焦げた大地を踏みしめる彼女の姿は、まさに地獄の業火を従えた将。
全身を包む漆黒の装甲スーツは艶やかに輝き、装飾のルーンが赤熱するたび、空気が震える。

その手に握られるは、炎の大剣。
一振りで数十の兵を薙ぎ払い、大地を穿ち、空を灼く――それはもはや武器というより“意思を持つ炎の獣”。

「いいじゃない…この混沌も、崩壊も、全部――私に似合ってるでしょ?」

獣のような笑みを浮かべた彼女の瞳は、焼けつくような金色。
怒りも悲しみもすべて燃やし尽くしてなお、燃え残った“何か”が、その奥に揺れていた。

敵将たちは彼女を「紅蓮の獣」と呼び、仲間は「勝利の炎」と讃える。
だが彼女自身は、ただ“戦いを愉しむ者”として、戦場に君臨しているにすぎない。

黒き空に赤が差し、崩れる柱の影を背に、魔族の将は再び剣を掲げる。
その刃先が次に狙うのは、まだ燃えていない未来――。

呪文

  • Steps 30
  • Scale 7
  • Seed 313746804
  • Sampler DPM++ 2M Karras
  • Strength 0
  • Noise 1
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