庶民、ヤバいな！

姫
「爺（じい）？
　そろそろ城下町、行きたいなー」

毎年、姫様は誕生日の日に言ってくる決まり文句。
必ず私はこう答える、ダメですぞ、と。

が・・・


爺（じい）：執事長
『もう分別も着くころでしょう。
　行ってみますか？』

「！！！
　行くっ！！」


ーーーーーーー

「じい！
　金があれば、食べたい時に好きなもの食べていいのか！？」

『そうですよ、そうやって城下町は経済を回して発展しているのです。』

「ほー、ばあやに夕食までお待ちなさい！って言われずに済むのか・・・・！

　美味そうだな、それくれ！」


『こら、はしたない言葉遣い！』

「もぐもぐ・・・うん、これが庶民の味か！！

　うえ、まずっ！
　まずいなんて初めてだ！あはは！！」


『こらっ！！
　申し訳ございません・・・。』


ーーーーーーーーーーーー

「じい！
　とうぎじょーだ！！
　にぎわってるぞ！！」

『闘技場では奴隷となったものたちが地位を争う代わりに
　賭け事でも経済を回しておりまする・・・うんぬんかんぬん

　あれ？姫？』


「あたしも参加するぞ！！」

＼あれ？見たことある女の子だ／

　　＼んーーー？／

　　　　　＼姫じゃね？／

＼＼＼姫だっ！！！！！？？／／／


「おう、姫だぞ！！」


＼ノリ軽ッｗｗｗｗｗ／

　　＼姫、あほっぽいｗｗｗｗｗ／

「おい、誰があほだ！やるのかー！？」

『こら、姫！
　庶民との関わりはイメージを壊しますので、してはいけません！

　ああ、殴っちゃった・・・』


「よっわｗｗｗｗｗ
　姫は強いんだぞー！」

『こらっ！
　草（ｗ）生やして笑うなんてはしたないですぞ！！！』

＼姫、つよ！！／

　　＼闘技場出ない？？／

　　　　＼姫に今月の給料全額賭ける！！！／


「よっしゃ！！！
　優勝して、一番になるぞ！！！」


＼もう王族の姫だろーがｗｗｗｗ／

　＼やっぱりアホっぽいｗｗｗ／

「誰がアホだ、こらーｗｗｗ」


『・・・・

　ぶふーーーｗｗｗｗｗｗ』


こうして、代々堅かったがゆえに民からの不審が溜まっていた我が国に
新しい、とんでもないパワーをもった王女が良き国を治めていく話・・・