「どうしたんだ?」
「薪用です。リビングの薪ストーブの」
「ああ、マキが用意できないからって使ってなかったんだ」
「はい。薪用の木を庭師の方が分けてくれることになったんです」
「それでか。でも、そんな大きいの使えるか?」
「鍛冶屋の親方が選んだので大丈夫です。持ってみますか」
「そうだな。て、、、軽い!」
「そうなんですよ」
「これで薪、割れるのか?」
「親方が、振り下ろした時だけ重くなる斧って言ってました!」
「ふーん。その親方って?」
「ドワーフの親方です。鍛治ならドワーフです」
(また変なの持ってきたかぁ)
「リリ、日本では法律で大きな斧は禁止されてるから返してきてくれるか」
「むー、そうなんですか?」
「うん。銃刀法って言ったかな」
「じゃあ、仕方ないですね」
「斧は父さんに言っておくよ」
「はい、、、」