ニューカナヤマでの出会い

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オオスに着く前にニューカナヤマと言う街に着いた。
着いたとたん攻撃された。相手は同じ機械系らしい。
チラリと見える黒髪。黒髪のアンドロイドは戦闘特化したアンドロイドだ。
諜報系の私は動きこそ早いが、火力は黒髪の戦闘系には劣る。
一発当たれば終わりだ。

さすがに追い詰められた。これで終わりかと思った時、意外な声がした。
「なんだ、諜報のNO.25じゃんか! こんなところで何してる?」
完全武装の黒髪は以前、諜報系の護衛だったNO.51だった。
「久しぶりに武装機械系の反応があったんでこっちも確認せずに奇襲した。悪りい悪りい。一応ここニューカナヤマではエネルギー貯蔵庫なんだ。人間もアンドロイドも恩恵のあるエネルギー貯蔵庫なのさ。最近、越夜隊っていうカルト連中が夜襲をかけてくるんで用心棒さ」
NO.51はサバサバと言った。以前は規律に厳しい奴だったが、えらい変わりようだ。
「そうだ! 本部、諜報局はどうなりました? 全く連絡が取れなのです」
NO.51は目をむいて私を見た。そして、あーあと言う顔をした。
「そんなもん25年以上前に消滅したぜ。お前、どこかで機能停止してたんだろ?」
「あっ・・・えっ?」私は絶句した。NO.51は再度、あーあと言う顔をした。
「お前行くとこねえんだろ? じゃあここに入れ。ここは戦闘系ばかりで諜報系がいないんだ。まあ、用心棒なんだが、悪くはないぜ。しかしお前、諜報系のくせに戦闘力高いな。もしかしてAP型か?」
「いえ、私は特別仕様のSP型です。でも戦闘系には敵いませんよ。」
「否、十分だ。25年もたつとメンテが間に合わずに戦闘に参加できない戦闘系も増えた。オプション付ければ対戦車ライフルも装備できるだろ」
「対戦車ですか・・・」
「相手は、カルト系以外に少数だが独立した機械系もいる。どうも元科学情報局がが独自に動いているらしい。あいつら一体で軽戦車並みの火力を持つ。最も動きは鈍重だがな・・・まあ、気楽に行こうぜ!」
私はそこでやっと理解した。2100年と言う時計は正しかったのだ。
正確には2110年だそうだが、私の所属機関は既に消滅。フリーになってしまった・・・・。
「まっ、質問も多いだろうが、おいおい話すわ。ついてきな」
私は、ニューカナヤマの防衛隊に半ば強引に所属することになった。

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