火野神社・夜 剣術講習
新しいマーキュリー専用剣を手にした亜美。
相手は――らんマーズ。
二本の短剣をくるりと回しながら前へ出る。
ら「水野!まずは俺が相手だ!乱舞剣!!」
シュリッ!
シュリシュリシュリ!!
赤い残像を描きながら、左右から目にも止まらぬ連続斬撃。
普通なら防ぐだけでも精一杯。
しかし――
カンッ!
キィン!!
ガキィン!!
マーキュリーは最小限の動きで一本目を受け流す。
二本目は剣を滑らせるように弾き、
さらに三撃目を受け流す。
まるで水が岩を避けるような剣筋だった。
乱「水野先生……すごい……。」
健「らんまさんの乱舞剣をほとんど防いでる……。」
刀「一週間前とは別人ですね。」
少し離れた場所で腕を組むイズミ。
満足そうに頷く。
イ「才能が開花したな。」
亜美は一歩踏み込む。
剣先が青く輝く。
亜「らんまくん……覚悟!!」
水が渦を巻き始める。
亜「アクア・エクスブローション!!」
青い斬撃が一直線に走る。
ドォォォン!!
ら「ギャーーー!!いてぇぇぇぇ💦」
爆風とともに吹き飛ばされ、
境内をゴロゴロ転がる。
健太朗がすぐ駆け寄る。
健「らんまさんっ!ホワイトンメーザ!!」
白い光がらんまを包み、
打撲や切り傷がみるみる治っていく。
ら「ふぅ……助かった。いや、水野。強くなったな。」
はるかは静かに前へ歩き出る。
口元には笑み。
は「これは……。想像以上に強力だ。」
マーキュリーを見る。
は「水野。次は私が相手だ。」
亜美は剣を構え直す。
亜「はい!」
乱麗たちは少し離れて見学する。
乱「先生同士の勝負だ……。」
刀「これは勉強になりますね。」
健「見逃せません。」
イズミは嬉しそうに腕を組む。
イ「よし。ここからが本番だ。」
夜の火野神社に、再び剣を打ち合わせる澄んだ音が響き始めた。

月明かりの下。
境内には静かな緊張感が漂う。
向かい合うのは――
セーラーウラヌスとセーラーマーキュリー。
剣を構える二人。
は「本気で行くぞ、水野!」
亜「はいっ!」
次の瞬間。
キィィン!!
剣と剣が激しくぶつかる。
一合。
二合。
三合。
火花が散る。
カン!!
キィン!!
ガギィン!!
マーキュリーは水のように受け流し、
ウラヌスは重い一撃で押し込む。
互いに一歩も譲らない。
周囲では全員が息をのむ。
乱「すごい……。」
健「先生、本当に一週間前の水野先生ですか……。」
刀「まるで別人だ……。」
未「ママも固まってる。」
レイは思わず見入っていた。
少し離れた縁側。
回復したばかりのらんまが座って見守っている。
ら「これ……。はるかさんが押され気味だな。」
もう一度剣がぶつかる。
ガキィン!!
ら「でも。経験者だからな。いつ、流れをひっくり返すか……。」
その横で腕を組むイズミ。
口元に笑みが浮かぶ。
イ「いや。はるかはまだ本気じゃない。」
ら「……マジかwww」
イズミは静かに説明する。
イ「見てみろ。水野の癖を全部見ている。どこまで伸びたか。どこが甘いか。それを確かめながら相手をしている。」
ら「なるほど。試験官って感じか。」
一方。
戦っている二人。
キィン!!
マーキュリーの突きを、
ウラヌスは紙一重でかわす。
は「いいぞ、水野。その一歩。さっきより速い。」
亜「ありがとうございます!」
返事と同時にもう一撃。
カン!!
イズミは満足そうに頷く。
イ「覚えが早い。剣が身体になじみ始めている。」
その時。
はるかの表情が少し変わる。
口元に自信の笑み。
は「……よし。ここから第二段階だ。」
剣先を少し下げる。
構えが変わる。
それを見たらんまは思わず立ち上がる。
ら「あっ。その構え……。」
乱「はるか先生、本気モード……?」
イズミは静かにうなずく。
イ「ああ。今からが、本当の稽古だ。」

呪文

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