小説『さて、今日も微笑むか…』【ニャンノ世界】

【構成要素】
#絵物語 #ニャンノ世界 #反抗作戦
#魔王軍団 #魔王軍を阻止せよ
#ネオ越夜隊 #弾兎饗弾 #叶徒
#微笑みの一派 #小説
#客人 #マロウド

【絵物語】
『さて、今日も微笑むか…』
騎我心眼勢はある種、飢餓に喘ぐ悲しき者達なのかもしれない…
弾兎饗弾の私は、彼らと戦っていくうちに、心の中にある虚無を見た。何もないのだ…何かあるように見えて、何もないのだ。
私たちには微笑みがあっても、

彼らには何もないのだ…
何もないから名誉を求めている
何もないから正義を成そうとするのだ。

己の存在が何なのかを示すために…、おまけに彼らは一回限りで終わるのだろう…、なぜなら、名前がないからだ…私にはネオ越夜隊という家があり弾兎饗弾という家族がいる。

名前が在ることは、幸せなことだ…、名前がある世界で生きられることは満たされる…

私が前に進むことができるのは、
この名前があるからこそ、
存在し、構築できるからであろう。

どんなに素晴らしく、綺麗な絵があろうとも…名前なくば、歴史なくば、単なる紙一片にも満たぬものとさして、なんら変わりないもののように思うのだ。

重要なのは、いかに綺麗かだとか、いかに優れているかではなく、中身があるか否かの話であり、存在を存在しうる魂なくば、
其は虚構と虚無に至ったとき、
簡単に捨ててしまえることができちまうという悲しき世界があることを…私は知りつつ、引き金をひいて、相対する騎我心眼勢を殲滅し救っていくのであった。
単なる騎士でしかない存在、単なる魔法使いでしかない存在、名前なくば、死んでしまったら、何グラムかの情報媒体でしかないのが、本質ならば…、私が信ずるものとは何なのかと表では微笑みながら…生命に関して考えずにはいられなかった。