絶望の末に

ノーマンズランドへ向かうエミリーたち。

陣営間抗争、機械兵との死闘が繰り広げられたこのあたり一帯は、無念にも力尽きた者たちが至る所に横たわっていた。

エミリー・クロムヴェイルはその中の一体の越夜隊兵が気になり近づいた。

🔴「オ、オパール！？」

エミリーが近づいてそのシンカロンを抱きかかえた。…間違いない。
彼はエミリーが子どもの頃から越夜隊訓練兵として共に切磋琢磨した幼馴染であるオパールだった。
幸いにも体は綺麗な状態だったが、既に息を引き取っている。

🔴「え？なんで…どうしたのよオパール？」

返事がない…
別支部に異動となったオパールとの久しぶりの再会がこのような形になるとは…
エミリーの感情があふれ出す。

🔴「うわああああーーーーん！！！オパーールーうぅっ！！」

苦楽を共にした思い出が脳裏に浮かび上がる。

🔴「線が細すぎるとか、他と比べて扱いづらいとか、塗りがのっぺりしてるとか言ってごめん！ほんとはオパールじゃなきゃダメだったんだよぅ！！おねがい！戻ってきてよぅぅぅ！！」

…カチッ、ウィーーーン。
『ソーラー充電第一段階完了。ディープスリープモードを解除します』

⚫「あっ、エミリーじゃないか！久しぶりっ！どうしたんだいこんなところで？」

🔴「うわあーん！！オパール生きてたよーー！！💦💦💦」

⚫「あ、そうだった！機械兵を倒した直後に電力切れを起こしちゃってｗ。ほら、僕って動力源がバッテリーだから、電力がある一定レベルに戻るまでディープスリープに切り替えて充電を待ってたんだよ」

🔴「うわぁん！オパールぅーー！良かったよぅ！！💦💦」

⚫「ところで、僕と入れ替わりで入ってきたフロストやアクアは元気でやってるかい？」

🔴「ううぅ、あの子たちも良くやってるよ。でもオパールの代わりになんてならないよぅ💦」

⚫「そっかそっか。それよりも心配してくれて本当にありがとうね、エミリー😊」

🔴「グスン、べ、べつにあんたのことなんか心配してないんだから。あんたがそんな簡単にやられるわけないんだから💦」

⚫「エミリー変わらないね🥰」