絶賛、喧嘩中

「・・・姉よ。」

『・・・何かな妹よ。』

「これは独り言だが。」

『左様か。これも独り言ゆえ
　ワシは何も聞いてはおらん
　遠慮のう喋るが良かろうさ。』

「・・・なれば勝手に喋ろうかの・・・
　我等は明後日からの国内短期交換留学
　の為の準備をしておったわけじゃが。」

『・・・然り。』

「荷造りも終わり・・・折角であるからと
　留学先の制服に袖を通してみたわけだ。」

『如何にも。』

「それに際し、髪型も弄ってみようか、と
　相成った様に記憶しておる・・・・・・」

『・・・間違ごうてはおらんな・・・』

「今迄、額を出す様な髪型にした事は
　なかった故・・・偶にはよかろうと」

『アップバングなる髪型を試してみた
　と、まぁそういう事であるな・・・』

「それで思ったのじゃが・・・」

『・・・まて、それを言うては』

「独り言ゆえな。」

『ぬ・・・その先は戦じゃぞ・・・？』

「おぬし・・・」

『・・・戦じゃとゆうておろう・・・』

「デコ、ひろぅないかの？」

『言ぅたな？！言ぅてはならん事を！！！
　我等は双子なんじゃからおぬしとて同じ
　広さじゃと理解しての言葉なのかえ？！』

「・・・わしの方がちくと狭まかろ？」

『どのデコが！どのデコが！どのデコが！
　どのデコが！どのデコが！どのデコが！
　どのデコが！どのデコが！どのデコが！』

「・・・っ！でっ！
　でこデコ言うな！」

『ゆぅたのはおぬしが先じゃ！！！！』

「えぇい！ぺしぺし叩くでないわ！！」

『戦じゃと言ぅたはずじゃ痴れ者め！』


「『・・・ぐぬぬぬぬ・・・！！！』」

「『ふんっ！』」


～～～ナレーション～～～
　　　キー〇ン山田

喧嘩の最中でも口調を合わせる辺り

実に仲の良い双子の姉妹である。